DALL·E 2023-12-27 15.27.11 - A minimalist and ambient thumbnail representing the industry trends of 2024. The design features the number '2024' prominently in a sleek, modern font.png

本レポートでは、2024年にクリプト業界で注目されるテーマや動向の予想をCT Analysisのリサーチャー視点で紹介していきます。

年末の読み物として、ぜひともご活用いただければと思います。

なお、レポートは、期間限定でCT AnalysisのXのキャンペーン参加者向けに無償で配布されますが、来年には有料会員向けのみの公開となる可能性があることにご留意ください。

CT Analysisの提供するサブスクリプション型のリサーチレポート、およびGOX PROの勉強会では、今後話題になるであろうトピックを厳選し紹介しています。

現在14日間無料登録のキャンペーンを実施しており、登録いただくことで過去のレポートをご覧いただけます。

CT Analysis ウェブサイト

ビットコイン

ビットコインETFの承認と機関投資家による採用

23年Q4より、たびたび話題にされるETFですが、1月前半が承認の期限となっており、現段階では承認の可能性が非常に高いとされています。

あるビットコインETFの承認が他のビットコインETFの否認につながるということは考えにくく、最も早期の期限を持つArkを皮切りに、連続で承認となる可能性があります。

GOX PRO 9月度勉強会資料より抜粋

GOX PRO 9月度勉強会資料より抜粋

2023年後半より、CMEのビットコイン相場に対する影響力が増加基調にありましたが、承認・上場を契機として、さらにこの圧力が強まる可能性があります。

「Not Your Keys, Not Your Coins」の原則を持つビットコインですが、機関投資家の参入はカストディの重要性の増加とプレイヤーの質の変化を同時に意味しています。

ETF上場が価格上昇に寄与する可能性は否定できないものの、機関投資家向けカストディを前提としたインフローであるという点に留意する必要があるかもしれません。

クリプトにおける機関投資家向けカストディの意味

ビットコインのL2アプリケーション/Taproot関連の採用拡大

2023年はOrdinal Inscriptionを中心として、ビットコインのユースケースが純粋なSoVや送金だけではなく、NFTやFT発行など多様化した1年となりました。

経済的な観点では、マイナーの収益増加に直結するためポジティブと捉えることができますが、持続性の観点では、InscriptionやBRC20取引を影響としてネットワーク全体のセトルメントコストが増加することは望ましくないです。

Lightning Networkの開発を行うLightning Labsでは、BRC20のようなFTをLightning上で扱うためのプロダクトとしてTaproot Asset Protocolを公開しています。